設 立 趣 意 書
本格的な高年齢化社会の到来を迎えて、近年健康で働く意欲のある高年齢者が増大し、なかでも職業生活引退後にあって、なお自らの経験と能力を活かし、働くことを通じて、社会参加と生きがいを求める高年齢者が増えつつあります。
一方、核家族化や共働き世帯の増加に伴い、地域社会に於ける住民の日常生活に関連した仕事や事業所等からの臨時的かつ短期的な仕事も増大しております。そこで、これらの情勢に対応するため、関係機関ならびに諸団体の協力を得て高年齢者自らが「社団法人桑名市シルバー人材センター」を設立し、高年齢者の福祉の増進に資し、もって活力ある地域社会づくりを目指そうとするものであります。
当シルバー人材センターでは、高年齢者の就業に関する情報の収集や提供、調査研究、就業の相談及び地域社会に密着した臨時的、短期的な就業を希望する高年齢者に対する就業機会の開拓など、地域の実業に即した事業を行うものです。
国も本事業についての重要性を認識し、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」 において、シルバー人材センターの役割を明確に位置付けるまでに至っております。
このシルバー人材センターは、高年齢者が豊な経験と能力を活かし、仕事を通じて地域社会に貢献できる機会と条件をつくることを目的として設立しようとするものです。
平成元年10月12日